サーフィンアドバイス

海に入る前に海について&マナーチェック

天気図や潮見表のチェックをしよう!
携帯電話などで簡単に波情報を得られる時代ですが、天気図を見る週間もつけましょうね。低気圧や台風などの動きで、波がどう変化していくのか?更に、Tide Graph(潮見表)を確認し、潮の動きによる波の変化を知ることも重要です。今後の状況変化の予測などを頭に入れて海に入ることが危険回避や事故防止にもつながります。また、ロータイド(干潮)に近い時間帯はダンパーでもハイタイド(満潮)付近には切れた波(例:三角波)が増えたり、ハイタイド付近はショアブレイクでもロータイドになればアウト(沖)からブレイクするなど、そのポイントの特徴を知っていればいい波を当てる確率も高まりますよ!

海に入る前の状況確認・判断
j自然を侮ること、これは究極のマナー違反です!自分の技量を過信せず、自然の恐ろしさを充分理解した上で行動して下さい。ジャンクコンディション(風・流れが強い)日や波が大きくてハードな時には、海に入ることを諦める勇気も必要!また、海に入る前に地形やカレント(潮の流れ)などを充分過ぎるぐらいチェックし、そのポイント特徴を充分理解してから海に入るようにしましょう!万一、遭難などいうことになれば、ローカルや漁師の方々、海上保安員や付近の住民の方々にまで大きな迷惑が及んでしまうこと強く認識して下さい。
ブレイクの種類と注意点
海底(地形)の違いによるブレイクの違いを知っておけば、旅先で出会う未知のブレイクを見てある程度はその波の下にある海底の状況を予測することができます。もっとも確実なのはそこにいるローカルサーファーに話しかけ、そのポイントの注意点など訊ねてみるといいですよ。

・ビーチブレイク
岸の砂浜がそのまま波のブレイクの下まで続いている場合。海底が砂で形成されているため地形次第でブレイクが変化しますが、一般的には波のピークが定まりにくくダンパーぎみの速い波となりやすい場所です。でも、「サンドバー」と呼ばれる「砂だまり」が適度な間隔で形成され(地形が決まるという)た時には、ブレイクの形も一段と良くなります。波に巻かれても比較的安全なので、初心者に方は入りやすい場所です。

・リーフ・ブレイク
海底が岩や珊瑚礁になっている場合。岸自体が岩や珊瑚礁という場合と、岸は砂浜でもブレイクの下に岩などが隠れている場合があります。ブレイクは比較的安定していて、ピークから順序よく割れることが多くなります。サイズが小さければ乗りやすい波ともいえますが、波に巻かれた時や浅瀬まで乗った時に海底の岩や珊瑚礁で怪我をしたり非常に危険です。また、地形が動かないためにポイントブレイク(一定の場所でのブレイク)となり混雑しやすい場所でもあります。強いウネリが入らないとブレイクしないポイントも多いだけに、1度波が立てばそのタイミングを待っていたローカルのエキスパートによるセッションの舞台となることもあります。

・リバーマウス・ブレイク
文字通り河口の波。川の流れに運ばれ海底に堆積した砂や石に反応して、波がブレイクします。地形が決まりやすく一般的に形いい波となりますが、ワンピークのポイントブレイクとなりやすく混雑しがちです。また、川の流れの影響でカレントが非常に強い場合が多く、水が混じり合うために水温の変化も激しくなります。常に注意必要なため、エキスパートオンリーとなっているポイントが多いです。

・ジェッティ・ブレイク
テトラポットや堤防などの人工物の近くで割れる波。ウネリが大き過ぎる時や強風の時でも、周辺のポイントよりもワンサイズ小さく、ブレイクも安定している場所が多いです。ただし、サイズupした時は予測の難しいカレントが発生することもあり、非常に危険です。サイズが上がっている時は初心者の方は避けましょう。

ビーチブレイク リーフ・ブレイク リバーマウス・ブレイク ジェッティ・ブレイク

サーフポイントにおけるカレント&自分の位置は常に把握しておく
波の大きい日や横風の強い日に入って気が付くと横に流されてた体験を持つサーファーは多いと思います。普段から岸(ビーチ上)に目標物を設定しておき、自分のポジションを確認することが大切です。流されてしまった場合には、単純に元いた場所を目指してパドルする(流れに逆らう)のではなく、流れに乗りながら横(できるだけ岸と平行)に動きカレントから脱出するようにしましょう。更に、“波がブレイクしていないところが沖へのカレントが特に強い”と言う事も覚えておきましょう!特にテトラポットや堤防の周りなどにはカレントの強い場所が多いので充分気を付けるようにして下さいね。


打ち寄せる波とともに潮流は岸に向かいその後、波のブレイクしない場所(深い所)を通って沖に戻っていきます。これがビーチブレイクでのカレント(潮流)です。更に、テトラポットや堤防があるところ、海岸の形が変化しているところや川からの流れ込みがあるところではカレントはより複雑になり場所によって強い流れが発生します。特に、堤防・テトラポット等の周囲は流れが強く、それらの障害物の先端や切れ目は、いくつかの潮の流れが合わさる場所でもあるため初心者は絶対に近寄らないように注意して下しさい。


僕は、常に周りを確認して自分が何処にいるかを常にチェックしているし、必ず目標物を決めています。流されても決めた目標物まで戻るように必ず動いています。初心者の方は海に入ることで夢中になりすぎで自分が何処から海に入ったかも分からず、波ばかり見て周りを確認しません。当然、流されている事にもきずきません。これは凄く怖いことです!余裕をもって慌てないでと言っても初心者の方にはコクかもしれませんがもう少し余裕をもって周りを見てくださいね。

最も基本的なルール・事故防止のための厳守事項

ワンマン・ワンウェーブ(優先権を守ろう!)
ライディングの優先権を指す“ワンマン・ワンウェーブ”は基本中の基本!ひとつの波に乗ることができるのは基本的で1人です。波のピークに1番近く、かつ1番先に立った(テイクオフした)人にその波の優先権があります。これはサーフィンにおいて何よりも優先される基本的なルールであり、波が綺麗に割るポイントブレイク等Good Waveになればなるほど、このルールが重要視されます!初心者の方は自分に夢中で周りが見えていません。接触事故などの事故にもなりますので充分気をつけて下さい。乗る前に周りを見れるぐらいのゆとりを持ちましょう!


ドロップイン(前乗り)やスネーキング
ライディング中のサーファーの進行方向側でテイクオフすることを“ドロップイン”または、前乗りといいます。これは基本中の基本である波の優先権を無視した行為で、非常識極まりないことであることを認識して下さい。もし不可抗力で前乗りしてしまったらすぐにプルアウト(波の裏へ出る)し、謝ること!ローカルなどのうるさいポイントではケンカになる場合もあります。また、スネーキングも最低のルール違反となります。テイクオフの準備に入っているサーファーの目の前を横切って奥(ピーク側)へ廻りこんだり、パドリングの邪魔をして波を横取りする行為です。混んでる海でルールを守れ!とか言ってもみんな波に乗りたいから前乗りなんかは日常茶飯事なんだけど、譲る気持ちも大切です!上手なサーファーはルールも守ります!初心者の方は上手なサーファーも見るのも勉強ですよ。


ゲッティング中の注意
アウト(沖)に出る時(ゲッティングアウト時)にはライディングの邪魔をしないようにしましょう!ゲッティング中にライディング中のサーファーを避けるには、ライディング方向に逃げてライディングの前を横切るのではなく、あえてピーク側(波が崩れている方へ)逃げなければならない時もあることを頭に入れておいて下さい。本能的にどうしても波が崩れていない方へ行きたくなりますがライディングしている人が優先なので邪魔をしないようにしましょう!ライディング中の人は、ゲッティング中のサーファーに危険を感じたら速やかにプルアウトしてライディングをやめましょう!どんないい波でも怪我をさせてしまっては楽しい波乗りは続けられないので・・・


波を待つポジションをよく考えよう!(進路妨害)
初心者が、混み合うピークの岸側(インサイド)で波を待っているのを見かけますが、これは波のコンディションによっては大変危険です。波を待つ時は、ピークと同等の沖合いで待ちましょう!また、当然ですがピークが混雑気味の場合は、他人への迷惑防止と自分の練習のために空いているポイントに移動するのもいいと思います。


混んでいるポイントでのサーフィンを避ける賢明な判断
動きを予測して回避できるだけの経験がないのに混んでいるポイント入ってしますと、他人のライディングの邪魔や衝突等の事故に遭う可能性も大きく大変危険です。初心者の方は混雑しているポイントを避け空いているポイントへ移動しましょう。乗れる本数も増え、楽しい練習になるはずです。


リズムを崩さない!(大勢でいっぺんに入っていく)
そのポイントに先に入っている人がいたら、その場のリズムを崩さないように注意しましょう!サーフポイントには必ずリズムが自然発生します。この暗黙のリズムを崩す行為は、そこでのサーフィンを楽しいものにするか否かを大きく左右します。また、一度に大人数で騒ぎながら入っていくなど、もっての外です。もしあなたが逆の立場だったらどう感じますか?正直、いやでしょう!できるだけ散らばって入るようにしましょう!


ポイントを大切にしているローカルサーファーを尊重しよう!
どのサーフポイントにもそのポイント大切にしているローカルサーファーの存在があり、ビーチクリーンをはじめとした海岸保全などの環境問題に取り組んでいるケースもあります。そのポイントで当たり前のようにサーフィンできるのも、ローカルサーファーが漁業関係者や住民との間に立って潤滑油的な役割を担っているおかげという場合も多々あります。初めてのポイントや、トリップ先などではローカルと一言言葉をかわすだけでサーフィンの楽しさが倍増するケースもあるでしょう!挨拶して相手もリスペクトすればお互いに気持ち良くなるものです。そのポイントで好き放題に波に乗るのはやめましょうね。ローカルは怖いイメージがありますが、ルールとマナーをしっかり守ればやさしい人たちです!たとえば、毎週第一日曜に海岸清掃を各海でやっています。自分が海に入っていても海岸清掃を見たら、海から出て一緒に掃除するのも良いと思いますよ。
車の止め方(迷惑駐車・違法駐車は厳禁)
全国各地のサーフポイント周辺で最も多いマナー違反のひとつが違法駐車問題です。この問題が原因でサーフポイントが消滅してしまった実例もあることを認識してください。大げさの話ではなく、命に関わるような緊急車両の通行妨害に発展する可能性だってあるからです。そしてこれらの問題はサーファー全体への批判となり、当然ローカルサーファーへの批判にもつながります。ローカル対ビジターの問題の根源のひとつにも挙げられるのではないでしょうか。「ちょっとぐらいいいかな」と思ったら止めずにちゃんと止めていい場所にめんどくさくても止めましょう。また、ポイントで駐車のルールもありますので勝手な止め方はしないように!※静岡(中部地区)は広い駐車場もあり、わりと駐車には困りませんがポイントによっては駐車のルールがありますのでちゃんと守るようにしましょう!
ゴミは持ち帰ること!
サーファーだけではなく人として当たり前のことです!最近ではビーチは元より、特に駐車スペースでのゴミ問題がクローズアップされるケースが増えています。『ビーチにゴミを捨てない!』これはサーファーなら当然のことです!自分のゴミは絶対に家に持ち帰るように心掛けましょう。自分の出したゴミ以外にも周囲のゴミにも問題意識をもって行動すれば確実に解決できる問題だと思います。また、良く通うサーフポイントのビーチクリーン活動に参加することも解決のひとつです。
長々と書きましたが、サーファーとして上記に書いたぐらいは最低限の知識として頭にいれておきましょう!人が増えるとホントに多いんですよ!知識がなかったばかりに他のサーファーと揉めて「サーファーは怖い・・・」「サーフィンが嫌い」とかになっちゃう人。
どんなスポーツにもルールやマナーはあります!ルールを守らなければ当然怒られますよね!これは当たり前です。初心者の方は「初心者だから許してくれるかな」と思わないでしっかり勉強してくださいね。